第2回自己流ラーメン研究会
〜自己流のラーメンを追求する研究者達の記録〜



【職人】
海老蔵/おーじろー/こーき/shaka/スズキ/殿下/yassy
【試食人】
shaka父/たーくん/あっき→(翌日)

【スベシャルサンクス】
ラーメン松園 松井さん


【日程】
2011年5月4日
10時半〜 おーじろー宅
11時半〜 料理長(海老蔵)宅
12時〜 太秦駅でこーき集合→コープ太秦店買い出し→yassy集合+殿下遭遇
13時〜 河原でお昼ごはん
17時〜 たーくん集合
19時半〜 実食
21時〜 スズキ家奇襲→解散



【今回の目的】
・脱味覇(脱ウェイパー:できるだけ無化調ラーメン)
・自家製麺の製作(第1回はスープのみだった)
・まともな鶏がらスープを作る(第1回はケンタッキーだった)
・タレ作り(前回は適当に醤油や味覇を加えて味をまとめた)
・背油チャッチャの体験


【スープレシピ:7人前?】
二代目杉千代ラーメン(背油チャッチャ系鶏がら豚骨醤油ラーメン)

昆布・・・A4×3枚分ほど
鶏ガラ・・・2羽?
もみじ・・・3個
豚骨・・・1本
玉ねぎ・・・1個
にんじん・・・1本
セロリ・・・におうので入れてはいけません
乾燥シイタケ・・・6個ほど
バナナ・・・甘くなるので入れてはいけません
ゴーヤ・・・入れてはいけません
ちりめん・・・1袋(たぶん200gとか)
金槌・・・骨を砕いて下さい


【たれレシピ】 S&Bニンニク・・・適量
S&B一味・・・適量
キッコーマンまろやか丸大豆しょうゆ・・・適量

【具材】
コープの焼豚
青ネギ
九条ネギ

【麺】
太陽製麺さん細麺
自家製たまご麺
自家製青海苔麺(青海苔・めかぶ入りワカメスープの素)


【仕入】

今回は上記のラーメン材料ショップさんで鶏がらと6人前の製麺材料を調達。
また、ちゃんとした麺はyassyが今回も太陽製麺さんで調達。

トッピングや野菜などはコープで調達。

ちなみに、松井さんにはGW中でご多忙の中、5/2に緊急出荷をしてもらい本当に助かった。製麺機が間に合ったのも松井さんの意地のおかげです。今度ゲストで呼ぼかな。




今回はゴーヤやバナナなど余計なものは一切買わず、真剣勝負。


【昼食】

とりあえず、下準備としてお昼ご飯は調理場裏の河原で。



買ってきた色んなものを皆で突っつくビュッフェスタイルでどうぞ。




得体の知れない伸びる物体を食うyassy。
そして、河原で声をかけて下さった海老蔵さん。




河原はこんな風景でした。
海老蔵さんと唯一仲良くできたおーじろー君の写真も。



何もしてないのに罰ゲームで入水。5月はまだ冷たいとの報告あり。

ちなみに、河原からみた調理場。
てか、前置きが長すぎるのでこの辺で厨房へ。




【スープ作り】

では本題である調理に入ります。



まずは昆布で出汁取りから。
GWの渋滞で集合が遅れ、昼食でもたつき、結局13時半頃から火にかけた。


鶏がらと豚骨ともみじ(鶏の足)の図。
これを早く沈めて煮なければ19時の晩飯に間に合わない。


だが、骨がでかすぎて寸胴に入らないアクシデント発生。
しかし、こんなこともあろうかと準備の良い優等生。それがyassy。







と言うわけで、骨を砕いて寸胴に投入。
次は玉葱など具材を投入していきます。





こんな感じでお野菜などを投入。




とここで先ほど河原で仲良くなった海老蔵さんが乱入。








海老蔵さん「おいおまえら、これ知っとるけ。ちりめんっちゅうもんや。」

私達「いえ、知りません。宜しくお願いします!」






そんなわけで、隠し味(?)にちりめんを入れて頂き、火を最高にしてぐつぐつと煮てゆくのです。




いい感じでスープが色づいてきました。まだ1時間です。

※私達はここで昆布を取り除きましたが、本当はもっと早く取り除いて下さい。

というか、取り除いてから具材を入れないと、具材が邪魔で取り除けず、やわい昆布が粉々になって除去しきれませんので。そこは失敗でした。




あとは、6時間ぐらい煮込めば良いので、吹きこぼれがない程度に火を弱くして休憩です。

と言っても前回とは違って麺作りもありますので、スープが出来るまでの間が暇なんてことはありません。

もっとも、別の間では漫画・スマブラX・麻雀などが展開されていたわけですが、その写真はありません。そもそもラーメン作りとなんら関係ないしな!






【麺作り】

次は麺作りです。
これは1時間半もかからなかったかな?
今回は自家製麺作りに挑戦ですので製麺機も購入。1万円の安いもんですが。





そば打ち用の器と棒。
それに、松園さんで買った手打ちラーメンセットを使用。



こちらがそれです。混ぜ方、作り方が書いた紙も入っており、分かりやすい。
いや、取説は分かりにくかったと評判でした、すんません。
なんか感覚的な表現が多くて、具体的な作業が分からなかったようです。




7人前ほど作れたのですが、卵は1つだったのかな?




なんやかんやで延ばしたりごねごねしたりと遊んで下さい☆



愛と力を込めてバシバシしごいてやって下さい★



あっという間に丸くまとまってきます。
既に15分?30分?は経ってますが。






こちらが製麺機です。
イタリア製で、厚みは0.2mm〜9段階調整。
カッターは15mmと60mmの2種類です。
松園さんでどうぞ。




生地ができたら平らに延ばし、今度は製麺機に入れてレバーをぐるぐる。
かなり太麺な感じですが、歯を交換して15mmの細麺もやってみた、よね?


実は私shakaはスープ担当で製麺は任せてたもので把握してません・・・。



と言いますか、製麺に携わろうと火の元を離れたら、料理長(海老蔵さんがいつの間にか昇格)に「スープ作りをなめんな!」と叱られまして。
あくの処理や火の見張り番を徹底的に実施しておりました。勉強になりました!






さて、気を取り直してどんどん製麺していきましょう。



ちなみに麺を延ばす時には2度延ばしてからカッターにかけて下さいね♪





そしてこのように仕上がってきました。






ここで緑の麺に疑問を持った人もいると思いますので、面倒ですが一応解説します。




青海苔にめかぶ入りワカメスープの素(社名不明)の粉末を混ぜ、すり鉢でごりごりやりました。
そしてそこに麺の生地を投入し、混ざるまで5分程こね続けて下さい。
って説明はいらないか、誰もやらないから。





とりあえず途中はこんな感じです。ほんとに混ざりません。時間かかります。

というよりも、本当の問題は臭いかも知れません。。。





おいしいスープの匂いがかき消された厨房でこの表情です。
一時は胸のむかつきがおさまらず、製麺を断念しかけましたもの。





さて、よく混ざったら普通の麺と同じように延ばし、製麺機にかけてOKです。
もちろん製麺機が臭くなっても良ければの話ですが。

ちなみに製麺機は水洗いしてはいけないのですが、本当によく掃除して除去してくれました。良い仕事をしてくれた殿下を筆頭に関係各位にはこの場を借りて感謝申し上げます。





【たれ作り】

スープの味を決める重要な要素の1つであるタレを作りました。



材料は醤油とにんにくと一味。
研究会といいながらも特に下調べもしていなかったので、あるものでやった感が。




上記を鍋で熱して軽く焦がし、とろみをつけたものです。
厨房の腐った青海苔の臭いが、食欲をそそる焦がし醤油にんにく臭に激変!!




それを丼に分けてみました。
ラーメン屋のそれっぽく見えますね♪



【背油のチャッチャ準備】

さて、個人的には楽しみにしていた背油チャッチャのコーナーです♪
京都では珍しくないチャッチャってのを一度やってみたかった!それだけだ!



このお鍋いっぱいの背油は最初は硬いのですが、30分以上煮込むと柔らかくなってきて箸が簡単に通るようになりました。



切り分けた背油をざるに入れて箸でかきまぜたら、
簡単にすりつぶせてそれっぽくなりました(^^)の図。





【ラーメンの仕上げ】

いよいよこの時がきました。
自家製スープ、自家製麺、自家製醤油ダレ、そして背油の融合をご覧ください。




厨房の様子ですが、まずはここでたーくんが参戦。
なんか人が少ないなー、ってまだ別室で麻雀してる人らが居たわけで。

仕上げの段階からは全員でやりましたよ〜。





麺よ泳げ!

麺にまんべんなく熱が通るように、麺は小さなざるに閉じ込めて茹でるのではなく、泳がせるように茹でるのだ。

京都二条にある、すき焼きラーメン「ちいふ」でもされている調理法である。





スープは漉しておいてそれを合せれば良いのですが、そのような設備はありませんでしたので、上澄みをすくって、ざるで漉しながら丼に投入する手法を採用。


醤油ダレとかき混ぜてから泳がせた麺を投入し、チャッチャして完成です!!




ところが、その念願のチャッチャ写真でこれという1枚が無いのです・・・。
一応はボウルの背油をざるで振っている風景の1つが上の写真となります。





わお、うまそうだ!!






なんてこった、ねぎの緑と麺の緑が混ざり合って意味不明!!





いただきまーす!!!(うっ、まずい。心の声)


ほんと、うまいともまずいともみんなコメントしないもんだからね。
研究会なんだからなんか言わないと。
とにかく、太陽製麺さんのプロの麺はほんとに良かったですね。やっぱ違う。




と言うわけでお口直しは、淡路島土産のたまねぎらーめん。
うまいんだが、化学調味料というか、やっぱ機械的なまとまりのある味がするんだよなーって意見が出てました。うまいけど、点数はあげたくないみたいな。
逆に、自分らで作ったものは、普通かまずいか、まぁうまいかもしれないけどやってよかったな的な雰囲気になってましたね〜確か。






【番外編】

スープがペットボトル1つ分だけ余ったので、持ち帰り翌日作ったものがこちらです。



焼豚は使い切ってたので、家に有った焼肉用のお肉を焼いて載せてみた♪
醤油ダレが無かったので適当に醤油を足して味付けをしたが、やはりにんにくが無いとこくが無いのか水っぽいラーメンになってしまった。旨かったけどね。





【shaka総括】

今回のテーマは私なりに勝手に「二代目杉千代」を目指すものだったのだが、味の面で比べるには恐れ多いレベルであった。まぁ2度目の研究会で同じ様なもんが作れたら世のラーメン屋に失礼なわけで。
ただ、みなでわいわい作るってのが楽しい遊びであると言う事は再確認できた。

目標の達成率としては、
脱味覇・・・達成☆
自家製麺の製作・・・まずい・くさいのコラボだが一応達成★
まともな鶏がらスープ・・・もみじも手伝ってか、深みもまぁまぁあるスープが出来た。
タレ作り・・・焦がしにんにく醤油は単純ながら旨かった。タレに頼りすぎたか?
背油チャッチャ体験・・・チャッチャしました♪

と言うわけで合格点、もしかしたらほぼ満点のできじゃないかと思います。
そのせいか、反省会でも「目的を見失った」「自分の好きな物=自己流では駄目」といった研究会の限界を感じるコメントも多く見られました。

個人的には味の夢路さんとのコラボをやってみたい。
「無化調塩ラーメン対決!」とかね。
けど、ここまでで思ったのが、塩ラーメンてやっぱすごいかも。
スープにごまかしがきかないから腕が出るとはよく聞く話だが、今回もにんにく醤油のタレで味がまとまった気がする。
正直、だしも飲んだがそこまで美味しいとは思わなかった。塩コショウがあればあれでラーメンにできたのかもしれないが・・・。

塩ラーメン恐るべし。(総括になってねぇ^^;)


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2011年5月21日 shaka(丸4時間かかった)