2002年8月10日


みんなから好かれ、活力溢れる教師像を発揮し続ける社会科教諭と、その奇抜さに魅せられ成長していった生徒(俺かよ)の感動の再会

今日は快晴でなんとか雨の中の引越は避けられるみたいや。なんて考えてる暇もなく出発を予定していた7時に起きて5分で自転車に飛び乗った。恩師が住んでいるのは奈良県の北端で俺が住んでいるのは京都府の南端やから意外と近い。とはいえ家から家までは80分はかかる。

引越を手伝いに行ったのは俺ともう1人で、定番の組み合わせ。恩師との再会を前に駅前でわくわくしながら5分が過ぎた。自然に現れる先生。まだ8時半前、すぐに家に向かうのかと思えば奈良の簡易案内が始まった。JR奈良駅の側には奈良公園などもあって、鹿が30頭ぐらい見ることができた。俺は小学生の頃に遠足で来た時のことを思い出しながら、かつてバスで通ったであろう道をきょろきょろと堪能した。

家に着くと、まぁ引っ越してもいいかなぁっていうぐらいのマンションで、JR奈良線の線路沿い。引越先はといえばここから車で5分の近場。最上階の六階から荷物を運ぶことになるとは予想外やったけど、六階も二階もどっちにしろエレベータ使わなやってられへんから一緒。605号室に着くと、ドアが開いていて中に同年代らしき女性が飯食ってる?まぁ高卒のお手伝いさんと考えるのが普通やろうけど、どうやら一人娘さんらしい。まぁ視力は0.1という都合のいい値なので、奥の部屋まで10m、これでは顔なんか余裕で見えへん。適度に声を出して挨拶してからさっさと恩師の指示を受けて運び出す。幸いにも100kgまで対応の台車を用意していてくれた。結局はそのおかげで労働力が文字通り半減した。先生の車に毎回10個ちょいのダンボールを詰んで5往復ぐらいする予定や。そんなに重労働ではないか、でも中身が書物ばっかりやからダンボールごとの重さが20kgを超えてるね、多分明日には腰を痛めるはず。

新しい家に到着!!なんか見た目は普通やね〜表札に描かれている3匹のアヒルが変わっているといえばうん。一匹だけ大きくて他二匹がその後ろをぞろぞろ歩く姿、恩師であるお父さんが先頭を歩きその後ろをお母さんと子どもがついていく。ちょうど3人家族の恩師ファミリーをあらわしているようで、配色の悪さは気にならなかったぐらいだ♪

3人には広すぎやろ!?二階もあって、畳の部屋も2つある。D先生の仕事場は二階らしくて、すでに本棚が壁に吸い付いている。素晴らしく仕事がはかどりそうな雰囲気をかもし出していて、恩師がもし作家であれば大成するであろう条件が揃っているよぅなもんや。この部屋が持ってきたダンボール三十数個分の書籍で埋まってまうわけか。二回までの10段をぜいぜいと駆け上りつつ、荷物に埋もれた書斎を想像して魅かれた。景色は六階の時のほうが良かったけど、引越すだけの要素は十分揃っていると思う。全くいい買いもんしはってよかたわぃ。

息子さんだったら一緒に運べたのに

三往復目にしてついに本心が出るほどの疲労に襲われる、まぁ軽い差別ですが。女の子でもほとんど同じぐらいの重さは運べるしね平均。やっぱり20kg級のダンボール箱を持って階段上ったり運んだりしてると筋力がなくなってくるのを感じる。相方も同じくダウン気味、ケーブルテレビをつけながらしばし休憩をとる。

四往復を終えてD土宅に変えるとお昼を食べに行くことになった。恩師一家と5人でラーメン屋に行った。サイカラーメンは四川風みたいな感じでピリッと辛い中華スープ。しかも飯がおかわり自由でなんともスープとの組み合わせが素晴らしい。それに餃子のたれが何故か王将と激似。席に座るとやっと近さで顔が良く見えるようになって、ついでにその時恩師の娘さんと俺らの代の生徒会長が激にであることに気づく。もちろん相棒も恩師も賛同。恩師は初めて言われたらしく、感心したように納得していた。サイカラーメン(小)はどう考えても他の店の普通はあって、御飯おかわり自由もそのせいで利点があんまりないように感じた。なんともうれしいお昼のひとときだった。

家に帰っても腹が膨れて戦ができん状態。恩師が何気に持ち出してきた中国のおもちゃのおかげで数十分は元気だったが、その後横になってだらける。もぅ4時や、後一回運んだら終り。晩には宇治川花火大会もあるし、行くならばJR宇治近辺にある立宇治廃校舎から見たいとほざく。そして出発、娘さんも勉強道具を持って新居へ行くらしい。新居にしかインターネット環境がないのが原因らしい。向こうについてもメール受信とかができずに結局パソコンに時間を費やして7時を過ぎる。アナログ接続→ISDN→ADSLと自宅を革新させてきた俺だがCATVを扱うのは初めて。そこはさすがに情報学部の相棒がちょちょいと片付けてくれる。ケーブルテレビはいろいろと謎の番組が見れて素晴らしい。というよりあるから見るっていう番組が多い。でもややこしい60チャンネルとか見れる上に毎秒130kbの受信が可能なんやからADSLではもったいないよぅな気も。

まぁなんやかんやで結局夜まで居てしまって、なんちゃら食堂ってところで恩師親子と俺ら4人。しきりに恩師が自慢してたスペシャルとんかつの正式名称はトンカツ定食(大)と判明。娘さんはカレーうどん、俺は和風皿うどん、昼のラーメンが残るヨネはおとなしくざるそばを選択。とにかくこの店のはデカイ。トンカツが直径50cmぐらいのさらに盛り付けられてきて、明らかに御飯が足りん状態。結局カツはカツカレーうどんになり、カツそばになりカツあんかけにもなってみんなの胃袋に消えた。皿うどんも今まで食べた皿うどんの中で一番好きな具と硬焼きそばで大満足。おまけに粘性の強いカレーうどんももらって絶好調(?)。ほんとにごちそうさまでした。

その後は高の原まで4人でドライブ、会話は40年後の学校設立から発展して月の土地購入をしたと言う話に。1エーカー(約1224坪)の地球外不動産がいわゆる1980円で買えるという真実を伝えるが、なかなか信じてもらえない。でも今度来る時は新居祝いと一緒に月の権利書も持ってくることを約束して決着。駅前で別れた。
先生と話せて恩師一家とも仲良くなれたし、なんとも心温まる引越しで今日は行ってよかった〜

京都行き急行にのって小倉へ