香港同窓会in大阪
〜イブはまだ遠い〜


12月23日は香港日本人学校の同窓会を大阪でしました。

幹事だったので、連絡を回したり準備をするのが大変でした。

日記にも書いていましたが、5千円を無駄にする失敗をしてしまって、今はもうそれを取り返すことで精一杯です♪

まぁ1ヶ月以内に証紙を持って来てくれれば返金しますということなので、まだ良心的ではあると思いましたが・・・往復3時間と2千円は無駄やねという話です。

なんとかみんなパッとひと目で分かる程度にしか変わってなかったので安心しました。(1人例外もいましたが…)

時間の前後あれど、総勢15人が集まったことになりました。
中でも東京から1泊2日でこの日のために来てくれた女の子2人にはびっくりしました。さすがに今日24日中には帰るそうです、だってクリスマスですしねぇ、まさか僕みたいに地元のまつり軍団とHP作成会議をやってる場合ではないでしょう。

でも僕にとって1番の大事件は、23日当日になってある人が参加することになったことです。
その人はたまたま香港時代の友達と3人で大阪に旅行に来ていて、しかも泊っているホテルがお店の側。
急遽来てくれることになったのですが、その人だけはちょっとわけありだったんです。

小学校を卒業して香港へ行き、1年の時に同じクラスでした。
彼女は覚えていませんでしたが、郊外学習の時に同じ班でオリエンテーリングで山の中を歩き回り、1番早いタイムでゴールした思い出があります。

そのあと席が隣になったあたりで好きになったのですが、その旨を伝えた僕は、まぁ昨日会うまでひきずるような傷をつけられたわけです。
彼女は普通に断るんじゃなくてはっきりとどこが嫌いと言ってくれたので、そこは逆に凄いと思います。でもやっぱり言わないで欲しかったようなという気持ちもあって、中学を卒業するぐらいまではずっと関東人に対する偏見を持っていました。(彼女は1年生を終えると埼玉に帰っていきました。)

だから、みんなで飲んでいる時に女の子に電話が入って、彼女が来ると聞いた時は俺が居る事知らんのなぁ、と思ってました。
今でも嫌われていると思っていたので、僕は気にしていなくても気まずいに決まっていると思ってました。

でも、思い切って喋りかけたら何故か友好的で別人かと思いました。
なので素直に「変わったなぁ」と言ったらそんなこと言うのは僕ぐらいやと言い、事情を知らない周りのみんなもやっぱり彼女は変わってないと言うわけです。

でも僕としてはあまりにも意外やったわけで、奇妙キテレツ何が起こったのか・・・。
それで、なんかもっと話したくなったんですよ、昔のこととかをどう思っているのか。どんなことを覚えているのか。なんでこんなに普通に接してくれるのか。
彼女も僕が言った「変わった」の一言に妙に興味を持っていて、7年の時を経て何故か意思の疎通が可能となったんです。

それは嬉しかったですね、もう2度と会うこともないだろうし、分かり合うこともないと思っていたので。まぁ今の僕には元々何の偏見も残ってはいなかったですが。

なので、彼女ら3人をホテルのロビーで見送って別れた後に、持っていたアフロ犬のメモ帳に彼女への手紙を書きました。
回りくどかったかも知れませんが、言いたかったことは「ありがとう」と「またね」です。過去ののうやむやが無くなって、なんか最後の汚点だったものが消えました。
朝の5時にホテルを訪れると人が居て、メモ帳を預かってもらいました。ちゃんと届けてくれたようです、あの人、中身読んだのかなぁ♪

それにしても、ちょっと勢いに乗りすぎて終電に余裕で間に合わんようになりまして、まぁなんとかなるやろうと気楽に考えていましたが大阪の街は怖いとこです。

普通にカラオケでええやと思って梅田東通り商店街かなんかを歩くと、10秒に1回は声をかけられます。

「兄ちゃん、もう一軒いこ」「どうですかね、キャバクラ」
まぁそんな勧誘の嵐で、目線をそらすのと断るのとまぁ難しいもんです。服もつかんできますしね、ほんまこっちも怖い眼つきしとかんとええカモにされます、危険です。

ほんと、有名芸能人の苦悩が分かりました。真のファンならやめてあげるべきですね♪

それから、スピーカーを外臓した車が走り回って轟音を撒き散らしています。
普段なら腹立たしいところですが、午前2時の寒い街を歩き回っている僕の心境的に、なんだかボーっと立って聞き入ってしまいました。
知らないとは思いますが、その中の1曲にJUDY AND MARYの夕暮れという曲があって、僕は知っていました。その歌詞の中に「イブはまだ遠い」というのがあって、あぁもぅイブになった午前2時かぁと思ってとぼとぼと歩いていました。ちょっとドラマの主人公になった気分でした。


忘れそうにない思い出ほど書き留めたくなるものですね

03年12月24日