音楽への招待
〜定期演奏会〜


12月23日は、毎年楽しみにしている母校の演奏会がありました。

高校時代から何故か音楽を聴きに行くのが定着しだしたのですが、今年からは付属中学生も交えての大規模なものとなり、1500人の学校やのに部員数が100人を超えているとききました。15人に1人が吹奏楽部っていうのは凄まじく面白いですね♪

第2部には劇を交えた演奏があって、それがとても楽しみです。

今年はシンデレラを主人公に童話とディズニーを絡めたストーリーで爆笑。演奏だけでなく、劇の練習もして衣装も作ってというすごい手間隙をかけて仕上がった演奏会を観にいけて嬉しいです。

そしてこの定期演奏会は3年生にとっては引退試合となるので、最後に後輩から贈られる演奏の中を1人1人壇上から降りて退場していく場面があります。

2年前は僕の同級生が壇上を降りていたのを眺めていました。

吹奏楽部の講演の中でも1番熟している時がこの定期演奏会だと思っています。僕の2つ下にあたる今の3年生までしか知り合いはいませんが、これからも毎年聴きにいきたいと思います。お世話になった先生方と会えるのも1つの魅力です。

思えば僕は中学生あたりから音楽を酷く嫌っていました。
それは、音楽をやる連中がなんか自分と正反対の強みを持っていたので嫉妬していたからだと思います。それで、そいつらが嫌いになったのではなくて、音楽自体を否定していました。

カラオケなど、高校も半ばまでは1度も行っていません。
聴く事は断じてしませんが、歌う事もなかったわけです。

そんな僕も、高校に入ってからクラシックを聞くようになりました。
きっかけはある人に演奏会に来て欲しいと誘われたからだったと思います。
頑張って続けているトランペットの演奏会に行って見る気になったのは、中3の時に好きだった人が誘ってくれたからだと思います。僕はふられた人とも仲良くしたいので、彼女がそういう人でとても良かったです。

宇治から大阪までなかなか遠いのですが、2回行きました。
今も大学で吹奏楽を頑張っている彼女は高校時代は全然駄目だったといいますが、それでも素人の僕には吹奏楽というものの凄さを教えてもらったのです。

そうする中で、自分の高校の定期演奏会にももちろん行きましたし、他にも知り合いの演奏会には気分次第で行こうと思うようになりました。

おそらく、普段の僕のイメージとは合わない事をやってます。
でも吹奏楽は本当に1人1人の努力の賜物なんですね。



経営学を学んでいて思うのですが、会社も吹奏楽もほんとやってることは一緒なんですね。
大企業も従業員数名の企業も1つの音楽を奏でるためには協力が必要なんです。1人1人が上手に演奏できるように努力するのはもちろんのこと、自分だけが主張しすぎると他のパートとの音のバランスが崩れてしまう。もちろんソロという形でその個人の実力を発揮したりすることは大事なことなんですが、それが自己中心的な考えでは自己満足で終わってしまう時があって、演奏会全体の評価としては下がってしまったりすると思うんです。
そのパートごとのバランスを整えるのが指揮者であり取締役やったりすると思うんです。音楽ごとにそのリズムをみんなにしっかりと伝える役割を果たさなければならない。タンバリンが強すぎたら抑える指示を出すし、コントラバスが聞こえなかったら強調させるし、新しく加わってくる楽器にはそのタイミングを送ります。
そして、例えどんなに優秀な指揮者だったとしても、1人では無音のパントマイムでしかないということです。
色んな能力を持った人たちが集まってお互いに協調性を持つことで、やっと拍手がもらえるのだと思います。



ちなみに僕の好みの楽器はティンパニとコントラバスで、両方とも低い音が出る楽器で舞台に向かって右奥と右手前にいることが多かったと思います。
たぶん、企業組織で言うと「ショムニ」みたいな部署にあたるんだと思います♪

ですから、別にこだわってはいませんがどちらかというと舞台に向かって右半分に座ろうかなぁと思って座ります。少しでも近い方が、より大きな生音を聴き取ることができそうな気になるので。実際には変わらないと思うのですが、心理的には変わっている気がしてます(^^。

人は何かに興味を持つきっかけは自分からじゃない場合もあるのだと思いました。
今年も電子ピアノを買ってしまいましたが、あれもピアノが好きな人にそそのかされた単なる衝動買いでした。もちろん良い意味で言っているので誤解はしないで下さい、電子やと音を消して夜中にできますし、やはりピアノは楽しい楽器ですよ。

とにかく、音楽が嫌いになったのも好きになったのもそういう人たちのおかげだったなぁと思ってこれを書いていました。
いまさらながらありがとうね、誰かさん達。


最近CDウォークマンを活用しはじめましたね(^^;

03年12月24日