パッチギ!
〜戦争は戦争でしか解決できないからパッチギ!〜


この映画、タイムリーな社会風刺を込めながらもユーモアを忘れず、それでいて勉強にもなり、苦難を乗り越える愛情や必死で生きる姿、仲間の死、激動の世界を旅する人との会話などいろんな要素が絡み合って、最終的には無国境を感じさせる物語。


舞台は40年ほど前の京都。
嵐山や銀閣寺など随所に懐かしいシーンもあるが、中でも鴨川は朝鮮学校と日本学校の決戦上として重要な舞台となる。

鴨川とイムジン河という38度線を流れる川とを重ね合わせて表現している。
もちろん、この川が北朝鮮と韓国を分けているのは言うまでも無い。でも知らんかった。いろんなこと知らんかった。日本と朝鮮の間には、イムジン河よりももっと深くて広い河が流れてるんやと思った。


今までは、「歴史とかそういうややこしいのはいいから、今を仲良くしませんか」って思ってたけど、それではやっぱあかんわ。その考えは無知なもの=加害者側の考えに過ぎひん。


加害者とは一概には言えんが、日本人がした事実は覆されることはないし、その人らの血は確かに俺たちに流れている。だから、それらを学んで対等に話せるようになってから初めて協力していけるんやと思った。


「イムジン河」という曲はここなどで聴ける。今はこれだけで感動できる。

そもそもこのような歌を日本人が口にすることさえ禁止されていた。


作中に、「どこを探したって、歌ってはいけない歌なんかない!」と言った人が居たけどほんまその通りやと思った。逆に、絶対歌わなあかん歌もないとも思った。


井筒和幸が1人で作らはったわけやないけど、初めて観た井筒さんの作品は好印象で、この人すごいと思った。ゲロッパとかも機会あれば観てみたい。


それから、いろんな意味で俺の生活もパッチギしていかなあかんなと。
ブレイクスルーってやつね。いつの時代も革命の連続や!パッチギ!


思い出したが、エンディングは中学時代に歌った「あの素晴らしい愛をもう一度」が流れていた。これも良かった。関連性があるようには思えんけど、なんか良かった。



京都が日本から独立して新しい国家を作る!

05年1月29日