E-listBBSSearchRankingHiTeens-PenguinGo to Top

落書きの詩


大学の校舎にコラーニングハウスというのがあります。コ+学習+お家と略していいのやら。さてそこの机にはいっつも落書きがありまして、その絵が決まって上手い。この前なんか久しぶりに少年アシベ(古いですが)のゴマちゃん似の原住民を見つけてちょっと似てると思ってしまいました(佳笑

そんなことはさておき、今日も落書きがあったんですね、しかも絵じゃなくて文章が。読んでみますね

春の先につつまれたままで
1人いきをひそめないていた
さよならも言わずに
はなれたあの人のおもかげが
なぜかよみがえる
何もしてあげられなかったけど
いつも見守っていてくれたこと
伝えたかったのにあなたはもう
何も答えてくれない遠い人
ありがとうって言ったら
永遠にさよならになる
はてしないこのたびで
どこかでいつか会おう
なかなかですね。だってここでネタにするために書き写したぐらいですからねぇ。ところで振り返っている舞台は春みたいです。それは誰でもわかります。じゃあさよならも言わずに離れたのはどっち?それになんで「なぜかよみがえる」なんや?気にしてるんやったらよみがえって当然。伝えたかったのに?ってことは相手がはなれてったんか。遠い人・・・さよならも言えずに死んでしまったのか、相手は。ありがとうって言えない理由がそれか。言ったら死を認めたことになって、二人の旅が終わってしまうもんな。え?いつか会おう?じゃあやっぱ死んでなかったのか!?それとも相手の死を受け入れたと言う事なのか〜

解釈なんてしたい放題しちゃっていいんですよ。
ひょっとしたらこの詩を詠んでいるのは蒲公英で、遠い人は蜜蜂かも知れへん・・・
・・・タンポポは一人寂しく強くたたずんでいました
そこへハチがやってきました、それが二人の出会いです
何日か楽しい日々が続きました。でもある日不幸は突然訪れるのでした
蜘蛛がタンポポの周りに巣を作ったのです。無力なタンポポは囮でした
ハチは今日もまた一心にやってきて、思いっきり絡まりました
タンポポはただ見ているしかありませんでした
ハチは食べられる前にタンポポにこう言いました
「君を守れてうれしいよ・・・がくっ・・・」
ある春のことでした

いつの日か二人が再開できますように・・・ 2002年7月9日 沙織