自殺人
03/02/14

先日、インターネットで一緒に自殺する仲間を集い、集団自殺をしたという事件が報道されていました。

これまでにも何件かあったことでしょうが、驚きでした。自分と別れるための出会いを求めるなんていう使い方があったんですね。発想じたいがありえませんが現実です。でも、確かにインターネットの利便性を活かしていると思いますし、そういった類の危険性はまだまだ潜んでいるのではないでしょうか。


この事件を見て初めて不思議に思ったことがありました。

それは、「自殺には刑罰が下らないのか」ということです。

僕が知っている限り、自殺した人が罰せられるということはありません。「自殺未遂」もしくは「自殺」という犯罪名はあるんでしょうか?

本来、自殺した人には死刑はともかく無期懲役位の罪があるべきだと思います。
犯罪の基準が人への物理的・精神的な危害の発生であると考えるとすれば、自殺は立派な犯罪です。場合によるかも知れませんが、ほとんどの自殺者は必ず悲しまれ惜しまれるものですよね。それって迷惑ですよ、危害ですよ。悪いことだと思います。

それに、「俺を殺してくれ」と頼まれたからって、その人を殺せば「殺人」になりますよね?それには上の理由と同じく賛同できますが、殺してくれという意思のある人が自分で死ねば無罪なのに、人に殺してもらったら有罪なんていうばかな話がありますか。むしろ感謝されるべきだと思います。人を殺すなんて、そう安易な気持ちではできないと思うので。遺族(血縁に関わらず自殺原因関係者)がもっと強く罰せられるべきなのです。人を自殺に追い込んだとなればある意味、最悪の殺人でしょう。

釈迦部だって、自分で死ねない人のために代わりに殺してあげる人の存在(無罪)は認めたくはありませんが、自殺者が無罪だと言うのであればこれは放っておけないと言う話です。

皆さんも疑問に思ってらっしゃるとは思いますが、自殺者自身に罪が課されるとすれば、当然発生する問題があります。

なんせ、犯罪者が死んでしまうのですから罪もへったくれもありません。無条件で死刑が下っているのですから。そう考えればうまいことなっているのかも知れませんが・・・。

その点自殺未遂者は社会的にもさらに苦しい立場に置かれてしまいます。また、一度死のうとした人を税金でまかなって無理やり牢の中で生かす事は確かに矛盾です。難しい問題です。

つまりは「死にたいという思想の保持=死刑」という発想が根底にあります。思想の自由は憲法で確保されているのですが・・・。

少なくとも、自殺を考えている人が集まって死のうなんて考えている出会い系サイトは前もって駆除されるべきだと思います。もっと相談室とかそういった救済処置に目を向けてほしいものです。世の中にはボランティアでそういった相談にのっている人も居るのですから。


自殺は「殺人」の他に「拉致監禁」なども含みますよね