連続日記小説「壊れかけのRadio」第1話 今日から連続日記小説を不定期で始めようと思います。毎回その場で続きを考えるように心がけますので。最後には何とか「壊れかけのRadio」という題がぴったりになるように誤魔化します!では1話をお楽しみ下さい。
――昭和58年4月 京都
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連続日記小説「壊れかけの
<前回までのあらすじ>
「おーや、
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連続日記小説「壊れかけの
「
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連続日記小説「壊れかけの
その時である。何者か声が床から湧き上がってきたのは。
「赤ちゃんが喋ったわ?!」
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連続日記小説「壊れかけの 和子は慌てて文和を抱えあげた。すると文和の口から甲高い女性の声が発せられた。 「郭家の皆様、脅かしてすみませんでした。文和さんは別室で眠っておられますのでご安心下さい。皆さんが目の前にしておられる赤ちゃんは、私ども病院が開発した赤子型ラジオなんです、ご出産のお祝いにどうぞお受け取り下さい♪」。 その後、文和はすくすくと育った。そして、文和似のそのラジオは、今でも部屋の隅から郭ファミリーを見守っている。 |