俺はすべり台にぐったりと横たわっていた。 すさんだ生活。ポケットには駄菓子が2,3個買えるほどの小銭しか入っていない。こんな生活がいつまで続くのだろうか……。 ☆ 「あなた〜ごはんできたわよ〜!!」。遠くで妻らしき声がした。 返事をする元気もなく俺はふらふらと立ち上がり声のする方へと足を運んだ。 ☆ 「なに言ってるの、あなたの稼ぎが少ないからじゃない!!」 いつもと何ら変わりのない妻のセリフでわれにかえると、俺はいつものように砂場で飯を食っていた。 そして背後から俺を呼ぶ声……。 「ゆうちゃん、帰るわよー。早くしなさーい」。 ☆ ママは妻にまたお願いしますとだけ言って僕の手を握った。 手をひかれながら、俺は思い切って言った。 「ねぇママ。僕、こんな生活耐えられないよ……」 ママはちょっと驚いて、それから微笑んで言った。 「そんなこと心配しなくてもいいの。離婚なんて考えちゃだめよ、ゆうちゃん」。 ☆ 俺はブランコに乗って、今日もママの迎えを待っている。 -おまけ- 託夫所って儲かりませんかね^^ |