シンデレラは読者を限定しません。それこそ子どもからお年寄りまで誰が読んでも相応の教訓を得る事ができる素晴らしい作品だと思います。 だからと言って、全てを肯定するのはどうかとも思います。 例えば日本人は横文字を聞くとどうしても先入観に騙されてしまう傾向があります。 シンデレラと聞くとシャンデリアみたいで華やかであったり輝いているイメージがあるかと思いますが、その意味は「灰だらけ」。 日本で言えば「耳なし芳一」や「舌切り雀」のように残酷なタイトルが付いているのです。 そう、シンデレラとは彼女の名前ではなくニックネームだったのです! ☆ 何はともあれ、永岡書店発行の世界名作アニメ絵本「シンデレラ」を飛ばし読みすることにいたしましょう。 ☆ シンデレラ あるお屋敷に、かわいい女の子がいました。 (むかしむかし、で始まらないところがいい。お屋敷→金持ち!?) やさしいおとうさんとおかあさんに見守られて、女の子は美しい娘に育ちました。 (なるほど、それがどんな経緯でいじめられるようになったのだろう・・・) 大好きなお母さんが病気で死んでしまったのです。 (そうだったのか) やがて、お屋敷に新しいお母さんがきました。連れてきた2人の娘も一緒に暮らすようになりました。 (なんや、両方ともバツイチかぃ!昔も今も、いじめの原因は一緒ですなぁ) 何も知らないまま、お父さんが病気になってしまったのです。 (3人が怪しいがな!俺はこの挿絵を見て確信しました。) ![]() ある日、立派な招待状が届きました。 (例のお城のダンスパーティーとやらか) 「よくおきき。かぼちゃを1つ、ハツカネズミを6匹、ねずみを1匹探してきておくれ。」 (ねずみとハツカネズミって一緒ちゃうんかぃ!魔法使い恐るべし) かぼちゃは金の馬車に、ハツカネズミはまっ白い馬に、ねずみは御者(馬に乗って馬車を操る人)になりました。 (ほほぅ、そういう役割分担やったっけか) 「さぁ、このくつをあげよう。」くつは足にぴったりです。 (くつだけは持参かぃ!道理でガラスの靴だけは魔法が解けないわけだ) 「王子様はほかの娘に見向きもしないわ。きれいなお姫様に夢中ですもの。」いじわるなお母さん達も見惚れています。 (王子様は綺麗な人とずっと踊っていた・・・所詮その程度の男だったということか) 鐘が鳴り止むと金の馬車も白い馬も御者も消えてしまいました。 (遅く見積もっても馬車は時速30キロで走行中。ぱっと宙に放り出されたら入院は免れませんな) 「このくつが足に合う娘を探しておくれ。」 (どんなちっこい町やねん、いっぱいおるっちゅうねん♪) 「おお、身なりは違っているが、あなたはあの時のお姫様!」 (くつを履かす前に言え!履いてから思い出すとは都合のええ家来ども) まもなくシンデレラは王子様と結婚しました。いじわるを謝ったお母さん達もお城に迎え、幸せに暮らしました。 (どうかな、お城に呼ばれて2人のベタベタぶりを見せ付けられてお母さん達は幸せだろうか。これはきっとシンデレラのささやかな復讐に違いない) ☆ とまぁこんな感じですよね。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか全く分かりませんが、とりあえずいじめていた奴が負け、心・顔立ち共に美しい娘が勝ったというお話です。勝ち負けの話でもないか。 この数週間というもの、ニュースで親が幼児を虐待する事件、もしくはその逆のケースが盛んに報道されています。子どもに関する問題は絶えません。少子化という傾向はすなわち子どもへの無関心とも見て取れます。 つまり、子どもが欲しいという人が減っているのでしょう。 子どもが欲しいという気持ちは本能ではなかったのか!? 今になってそんな疑問もわいてきます。 それを女性の社会進出や景気の悪化による家計の圧迫などという単純な理由に結びつけることはできません。 キレやすいとかいう議論があるけど、原因って嫉妬なんちゃうかなぁ。 自分だけが不幸やとか思ってる奴が、他の人に対する優しさとかを見るとなんで俺だけ私だけっていう嫉妬ができて。それなら分かる気がするけど、優しさなんて自分の力で引き寄せてくるもんやと思うし。 なんやかんや言うても、仲良く暮らしていけるはずやと思うけどなぁ |