ある春の出来事
02/04/26
さて、気候が揺らぐこの日本、京都に住む一人のつぶやきでありましょうか
本日は朝っぱらから大変爽やかな春の風情に心をうたれました。
踏み切りで通り過ぎる列車を待つ間、線路わきのジャリに見入っておりましたら、蜂が飛んでおりました。
これは!?と思ったのもつかの間、遮断機があがりましたが私の好奇心を抑えることはできなかったようです。
蜂はそのまま線路わきのお花畑に身をうずめたよぅに見えました。
蜜を吸う間の蜂は、まったくの無防備です。
それが逆に私の童心をくすぐったのでしょうか、気が付くと私は隣の花びらを引きちぎっていて、花びらの中の蜂を生け捕りにしていました。
はっと気づいた私は、そのことをずっと引きずったまま駅まで重い足取りで歩いて行きました。
駅にはまた線路とお花が御座いました。人々はそんなものには無関心の様子で、ただ電車の来る方向に首を傾け、また、携帯電話を眺めて忙しそうに指を揺り動かしておりました。
非常にありきたりな風景でしたが、朝から少し気分が高揚していた私には、非常に寂しく感じるひとときでありました・・・
帰るときの出来事。風邪でぐったりとなりながらもよぅやく辿り着いた最寄駅。朝も通ったのですが、駅から連なる線路沿いのフェンスの手前にずらっとこの時期よく見る赤紫の花が咲いていました。
そこに低学年らしき少年を見つけて、しんどいながらもやや心が晴れた気がしました。
しかし少年の目的は違っていました。次に彼は右手の小型の六角レンチを振り回して草花を狩り始めたのです。
私の歩く前に花びらが見事にこぼれ堕ち、静かに横たわる。
私は少年を観察しながらも、声をかけよぅと足を緩めたのですが、それもまた余計なお節介なのであろぅと半ば諦めその場を去りました。
自分でも信じ難いのですが、この話の9割5分は今日、私の目の前で起こった現実なのです。
あなたは子どもを信じることができますか?
(俺もこういう文章書けるんじゃい!)