詩々

皆様の詩もBBSにてお聞かせ下さい。歌々はこちら


プラネタリウム    いつまでも坂道  さまよう街  ねぇとしこ  下り坂  薬を求めて

迎春  友達になれた  愛←憎しみ  君に逢いたくなったら…  笛吹き

生死  枯れぬ花  十人十色    まつりまえ  君のぬけがら  きんもくせい  

風船の名 共感か相反か  亦心  無口な車  会いに眠る  選ばれし人達

電子ピアノ  信じる者  独壇場  受験生達へ  現在1、現在2、現在3、……

鴨川的桜  自尊心    自立  黄泉がえす事  うす味  無知な詩人  ほんね



プラネタリウム

じっと空を眺めている。
少し表情を変えたのかな。今夜も月がくっきりとあいつを、そして僕を照らしている。
明るい空は明るい僕を。暗い空は暗い僕を物語る。
限りなく曖昧な境目にあるドラマ。
光が暴れだす場所にして闇が飛び出す場所。

君が僕をつくってくれたように、僕も空をつくろう。
そしたら、時おり激しく降る君の涙も僕の力になるから。
こうしている今も僕の奥底から想いが沸きあがっているよ。
中には沈みっぱなしのものもあるけど。
でもどうしても君にだけは見せられなくって。
波音もかき消してゆらゆらと、ただ君だけを一面に映している。




いつまで繰り返す? だがしかし 留まることすら簡単ではないさ
また夕日を眺めている  悲劇の主人公は今日もまた夕日を眺めている
独りになろうったって 誰もそうはさせないよ?
自分のぬくもりを感じようとしていた  1人で分かるはずもないのに
ただ 君と触れ合った時 初めて君の いや 自分のぬくもりに気づいたんだ
ぎゅっと胸がせつなくなる時 男はこう繰り返す このままでいいのか?
胸の奥でなにが暴れていようとも 押さえつけたりはしない
脱皮して脱皮して成長してくんだ  いつまでも裸のままで
たとえ雨が降らなくたって 君に虹をかけてみせるよ
そう  たとえ雨が止まなくたって同じさ
今日も西の空に君を想う  夕日色があなたに染まりゆく秋



いつまでも坂道

人はみな 坂道を歩いている
平らな道なんてほとんどなくて それを知ってて求めてしまう
ある人は小石につまづくだろう そしてこう叫ぶ
こんな小石 誰がここに置いきやがった!
でもそんなものはもともと坂道にはつきもので
転がってもくるし もっと大きな石だってたくさんあるし
いつまでも君の隣で誰かが手を引っ張ってくれるわけじゃなく
ちゃんと自分の目で坂道を見つめていなくてはこける そりゃそうだ

終わらない坂だから先を見るのが怖い
本当は坂の向こうにたくさんの人や出来事が待っているのに
自分から目をつぶってしまうのは なんてもったいないことだ
今を見ずに未来が見えるわけがない
目を開けて欲しい
君のすぐそばを一緒に歩いている人が実はたくさん居て
みんな不安そうに周りをみているはず
どうせ目的地なんてないんだから そのへんまで一緒に歩きましょう



さまよう街

行ってみるんだ 空の向こう あの街へ
水筒のお茶を沸かしながら 旅の事を考えるんだ

行ってみるんだ 海の向こう あの街へ
大切な眼鏡を拭きながら 旅の事を考えるんだ

これまで見た景色は どこも良くて文句も言えない
どこが一番だって? どこも良くてどれとは言えない

一応気づいたんだけど やっぱりこの街が好き
見慣れたビルも信号も 変わらない 今日もそこに立っている
そして 君も



ねぇとしこ

その笑い声も笑い顔も 造りものだって言うのかぃ?
誕生日のことや週末の予定を覚えてくれていることも偶然?
俺は聞きたいことがたくさんあるけれど 君はないだろうね
電車が一緒じゃなかったら 車両が違うことなんか気にならないのに
同じ道を歩いていても 振り向くことができないなんて
片思いだからってこんなにも悲しい出来事の連続はおかしい 間違ってる
酔っ払った君の体は重たくて でもやわらかくて 冷たくて 心躍る
本当は軽かったかも知れないけれど だっこする勇気なんてそもそもないから
ねぇとしこ 君の嫌がらせが僕の自由を奪っていること分かってるよね
君が望むならばその瞳に免じてなんだって耐えてみせる だからもっと見させて
いけずな君がかわいらしくて 今日も目は逢わないけど 君に独り言をつぶやいている



下り坂
non lovers way

何も感じない この光も どの光も
分け合うことを知ろうとするから もう独り占めなんてできない
言葉とはまた違う何かを拾い始めよう この森をさまよって
茂みの奥では何もかもが無力だ 噂に聞いていた大空と言う奴もちっぽけだ
この下り坂は嫌いだ どこまでもどこまでも続きそうだから
虫の声なら聞こえる 寂しいのは君のほうだろ 何がいいたい?
汚れきってしまった心に輝きを吹き込めるのは誰
痛いほど速く 光よりもっと速く降り注ぐ苦笑を前に
あいつもこいつもただなんとなく目を開けているだけだった
俺は違う 何も感じない だけど必死で受け止めようとしているから
それが何色だってかまいやしない どうせ何も感じないから



薬を求めて

世界平和だとか環境保全だとか そんな言葉はたくさん溢れているけど
その言葉のほとんどから「人類のための」という言葉が省かれている
常識では推し量れない事件で人が死んで、そのことを嘆く人は多いけれど
足元で蟻がつぶれたことに気を留めたりはしない

ボランティアだとかfor the peopleだとか そんな言葉はずっと聞かされてきたけど
その言葉の全てにおいて「自分のための」という言葉を誤魔化している
今日は誕生日だから今日は記念日だから、そう思いやれる人は多いけれど
自分がそうされないことを不満に思ったりする

自分と向き合いたい けど逃げたいんでしょうあなたも
求めているものは何なのか 何を与えてやれるのか それが知りたくて
ずっとぼんやりとしていたいけど ふと恐ろしい自己愛で目が覚めて
もっと夢を追っかけてたいけど 夜にも奇妙な不眠症は解けない

疲れた手で楽しいという字を書き殴った やっぱり君なんだと思った



迎春

誰の胸にだって春夏秋冬がやってくるだろう。
新しい何かが芽生え、盛り、やがて衰えて消えてしまう。そしてまた春が来る。
春がなかなか来ない人もいる。冬が長い人もいる。常夏の人だっているだろう。
楽しめないより楽しみたい。感動できないより感動したい。
何気ない言葉や行動で誰かを救って欲しい。
冬眠中のあなたならたくさんの暖かみを感じとることができるのだから。



友達になれた

好きにもなれず 嫌いにもなれず 逆さに吊られる照る照る坊主のように
好いてもらえず 嫌ってもらえず 光も届かぬ深海生物のように
もがいては溺れ でも溺れきる元気もなく
「好き」の反対が「好きではない」だとして
「嫌い」の反対が「嫌いではない」だとして
「どちらでもない」の反対はもう口にできず
隙をみて覗き見つめたその瞳のことも ひたすら忘れようとしていた
でも良い友達だから あなたがそう望むなら



愛←憎しみ

誰もが1度は愛について考えてみるだろう。
人々は愛を定義しようとする。
そして見つけた答えを、完全無欠なのだと錯覚している。
憎しみを定義しようとしないのは何故?
どこかには愛と憎しみが相反するものであると書いてある。
別のどこかには逆に同じものであるとも。
どちらも誰か、何かへの強い関心があることは確かで、
あの人への愛は憎しみへと変わり、
やがて愛や憎しみの対象でさえなくなってしまうのだろう。

だとすれば憎しみが愛に変わることも、俺はいつか経験するのだと思う。



君に逢いたくなったら・・・

もしも君に逢いたくなったら
俺はその日まで頑張る
というか頑張る自分でいたい
でもそれ以上に
君に黙って逢いに行く

壊れやすいものだからこそ大切にしたい
それは君のことではないらしい
俺の心なんだと思う

今日はもう暮れてしまったけれど
あの日
満月のように丸い小窓から降り注いだ君のあどけない笑顔が
昨日も今日も僕を導いてくれているから
明日もきっと辿り着けるんだ

俺は今日も満月に導かれていく
灯りのない新月
また思い切り騒ごうね



笛吹き

ところで、見えない力に突き動かされているような感覚にとらわれた事は?
バイオリンが趣味だったという物理学者アインシュタインがこう言ったそうだ。

「すべての人は、目に見えない笛吹きの曲に合わせて踊っている」

笛吹きになるか、踊り手になるか。踊りながら笛を吹く人は最も愉快だろう。
私が踊っているこの曲、これを吹いているのは私に違いない。そんな気がする。



生死

小さくなる。目立たなくなる。そんな進化があってもいい。
大きくなることが進化することであるというのは錯覚。

「環境」はなぜ変化し続けるのだろうか。
それは環境が生き物であるという証なのだろう。死ぬのだから。
生かされている者は、嫌われぬように環境と仲良くするべきだ。

進化とは環境に適応すること。大きくなるという退化の存在を忘れてはならない。
そして、私たちもいずれは嫌われてしまう存在であることも認めて生きよう。

振り返ることはできる。でも、そこに戻ることは決してできないのだから。



枯れぬ花

花は太陽に向かって咲く
上を向いて大きく色鮮やかに
注がれる光と熱を元気にかえて
朝も夜も呼吸する
俺たちも咲こう
枯れることなど忘れてしまうほど 力いっぱい



十人十色

花が喜び 鳥は怒り 風は哀しみ 月は楽しみ 人は 人は わからない





ぱっと目覚め ぱっと目を開いた時
目の前が真っ暗のままになってしまうこともあると思う

もぅ君を盗み見ることは出来ないし ウインクすることもできない
心を闇が支配して 心の瞳もつられて閉じてしまう

でも君のにおいがして君を求め
君の声ひとつひとつに胸が高鳴り
君のどこかに触れてそこに君を感じる

僕はぎゅっと瞳を閉じて それでもまぶしいと涙をこぼすだろう



まつりまえ

まつりまえってのは 夢が覚める前みたいなもんで
この切羽詰った 後戻りのできない 不安と期待の入り混じった毎日も
その日が来てしまったら 夢から覚めてしまう

覚めてしまうことが分かっていても 誰にも時間は止められない
夢だって同じ ずっと夢を見続けることはできない

もっと夢を観てたかった そんな朝がいつかは来てしまうのだ
でも その朝が来るからこそ 新しい朝がまたやってくるのだろう



君のぬけがら

この日を忘れないでいよう 眠れぬ夜を
まだまだ鳴ろうとはしない 目覚まし時計

夢の中で君と会ったことを 君に話している夢をみて
今度こそは君に伝えようと 現実か夢かを確かめる

そばに感じていたい車の中で 君はケータイに視線を注ぐ
電波は無情にも車を抜けて 誰かの元へと愛を運ぶ



きんもくせい

駅前に金木犀がやってきた
秋の訪れ この濃い橙色のにおいをかぐと
俺の年齢は半分になる

あの頃から強い香りだった金木犀
くさいと言われて嫌われていた金木犀
みんなに蹴られて時たま花をこぼした金木犀
今よりずっと大木に見えていたはずの金木犀

同じように木の下にいた知り合いのおばちゃんの年齢も3分の1になっていた
きんもくせいの前では私たちは同い年なのだ



風船の名

誰もがみんな 不安という名の風船を抱えて生きているから
大切な人が膨らんで弾けてしまわぬように 抱きしめてあげよう



共感か相反か

嫉妬心というものはとても厄介である
成長の機会を滅ぼしてしまう癌みたいな存在

対象を敵とするか目標とするか

感情1つで決まってしまうその大切な分岐点で 俺は敵を作ることを選択する
だが負けを悟った時 再び分岐点まで戻れるかどうかは自分次第
後戻りしようとしない人は自殺志願者なのだろう
いつかは癌を克服できると思っている そんな都合の良い話は聞いたことが無い



亦心

君との時間
その全てをこの視線に込めて 君達の背中を見送ろうと思う
君のことが好きだから



無口な車

車の中からいろんな声が聞こえてくる

渋滞にいらいらする金切り声
メロンパンをほおばっているせいで 何を喋っているかも分からない声
窓全開で大音量 陽気な曲を歌う声
凍えそうな車内を暖房のように包み込むDJの声
そして エンジン音にかき消されてしまいそうなすすり泣く声

この車は俺の声をいつも黙って聴いていた

そして今夜 とうとう黙り込んでしまった



会いに眠る

眠ってしまう前には もう目が覚めないかもと不安にはなるけど

それよりも君に会えるのが楽しみだから 目を輝かせて瞳を閉じよう



選ばれし人達

毎日毎日 新しい知り合いを1人作れたとしよう

君の人生は80年 だいたい3万人ぐらいの知り合いができるかな

ところで 実際には何人と知り合いになれそう?

コンビニの店員に「ありがとう」と言うだけで知り合いになれるとして 5000人?

君はそのたった5000人の中から両親を選び 兄弟や親戚を選ばなければならない

友達も100人ぐらい 結婚相手だってたったそんだけから選ばなあかん

まぁ人間ってのは賢いから たった5000人から迷わず幸せな人生を選んでいける

ところで あなたの知り合いは今何人? 大丈夫 これからまだまだ増えるからね

でも増えたら逆に迷ってしまうかも知れないなぁ♪



電子ピアノ

ベートーベン はじめは英語名が読めんかった

エリーゼのために とてもいい曲やと思った それ以上に とても良い曲名やと思った

このピアノは君に近づくための道具にすぎなかった

なんとしてもエリーゼのためにを弾きたくて

エリーゼに君を重ね 上手になることが君に近づくただ1つの道だと信じていた

下手なりに最後まで弾けた時 すでに君は遠いところに行ってしまっていた

けれど 僕のこの指が動く限り 君は僕の耳にいる

久しぶりにピアノを弾こう 君のために エリーゼのために



信じる者

私の言葉は決して正しくはありません

でも あなたが信じている限り それは絶対的に正しくあり続けます

疑いますか? 信じますか?

信じ続けて下さい 迷いは疑いを越えて 憎しみへと変わるでしょう



独壇場

人間も20年ぐらい生きてれば結構偉そうにできる
でも私たちは皆 死ぬまで盲目であることも忘れてはならない
子どもたちに100m走で勝ったり 将棋で負けたり

君が戦おうとしているステージはどこだ?



大学なんて、入るよりも辞める方がよっぽど難しいんやで。

有意義な授業?春休みちゃうかな。君達次第やけど・・。

〜受験生達へ〜



現在1、現在2、現在3、……

現在は現在であり、もし明日、昨日、全く同じ行動をとっていたとしても同じことの繰り返しではない。
現在は一生に一度しか訪れないのだ

〜大学の卓上の落書きより〜



SAKURA ON KAMO-RIVER

I WALK ALONG THE RIVER LONG AWAY

LOOKING AT SAKURA AFTER SAKURA

SPRING BREEZE BLOWS THE KAMO-RIVER

I ARRIVE AT THE HOUSE WITH SAKURA WITHOUT NOTICING

鴨川的桜

我又歩沿川 見桜復看桜

春風鴨川道 不覚到桜家

詩人会にてプレゼントされた句。京都、春の鴨川。日本語訳はご自由に♪

03年03月02日 釈迦が仮掲載 作者不詳




自尊心

馬は確かに私よりも遥かに速く走る

だが 馬は私に乗ることはできまい




緑  03年01月31日 釈迦

緑が好き

「みどり」と読んでも「ふち」と読んでも

でも「ゆかり」と読んでみたい

美しいみどりは心をやんわりと照らしてくれる

それとは対照的なふち 孤独で寂しげな印象

「緑」を大切にしたい

人も自然も みんな緑で結ばれているのだから

見えますか 緑の糸 その手からその葉その・・・

解説:緑色が好きな釈迦ですが、「緑」の意味の多様性に驚きこんな詩が・・・

自 自 独 自 誰 立 一 自  自 立 分 り 立 の ち 人 立  立 す を で す 手 あ で す    る 信 歩 る を が 立 る  03   じ む   持 る つ    年   前     つ        01   進     こ        月   す     と        23   る     も        日         な                  く        ア         立 ン         ち        ト         進        ン         む          下をむいている人に送る応援歌です。元気出して!
な た あ そ 思 け せ う そ た な ま  黄 ぁ ま と の ひ じ や そ の だ に る  泉   に に う   め け や 力 ひ を で  が 釈 そ は ち こ つ ど な 強 た 考 泉  え 迦 の し   ん け   い さ す え み  す 部 塩 ょ 泉 な る 気   は ら る た  事 は   っ も 早 言 持 ほ   湧 わ い    ん な ぱ 枯 う う ち ん 底 き け や  03   め い れ 流 て が ま な 上 も    年   て 思 る れ   勝 諦 し が な    01   元 ひ や た き 手 め 沼 る く    月   気 出 ろ ら か に て ち        21   だ 残     ん   た ゃ        日   そ る     の   ん う            う や     や   や か        釈   や ろ                    迦 強がっていても、こぼれる涙に嘘をつきません。前向きな姿勢を自分に問う。
変 か 戸 遠 そ 優 み 味  う に け 惑 ざ う し た が  す   が う か な い い す  味 学 え は る   思 け る    ん の ず   気 い ど    03 だ な が 自 に だ 目 声  年   い   分 ひ け を    01 気 も 妙 の た が そ    月 が の に 意 り 繰 ら    21 し を 反 識 た り す    日 た う 発 に か 返          し し   っ す      釈   な て   た        迦   っ   て                  し                  ま                  う                  喜                  び                  を                恋文の返事の手紙をもらいました。丁度PCしていたので、即席で打ちました。


無知の詩人

とある詩人の新年会にまじっている未成年の私

文学と無縁だったのに 気のせいか集う人皆 どこかで会ったことがあるようだ

くつろいでいるのか 不思議だ

新しい自分を見つけたかも知れない

この頁を作るきっかけになった詩人会の新年会の最中に即席で作った詩です。
03年01月18日 釈迦



ほんね

一人で暮らすあなた
家族と暮らすわたし

一人で食事をするあなた
一人で食事をするわたし

寂しいと話すあなた
寂しいとつぶやく私

あなたとわたし

翌日の詩人の新年会に向けて用意しました。好きであった切ない思いをつづりました。
03年01月17日 shaka